こんにちは。健康運動指導士の金盛です。
今日は『太ももの筋力アップが膝関節痛を軽減する』という内容でお話ししたいと思います。
【太ももの前の筋肉である大腿四頭筋について】
まずは少し膝関節周りについている筋肉についてお話します。膝関節は主に伸ばす方向と曲げる方向の2方向しか動かせない関節になっています。その膝関節を伸ばす筋肉は太ももの前についている大腿四頭筋と呼ばれる筋肉です。
大腿四頭筋とは4つの筋肉で構成されており、筋肉は体幹に近い側を筋頭。筋肉の中央、もしくは一番盛り上がっている部分を筋腹。そして、体幹から遠い側を筋尾と言ったりします。なので、四(つの筋)頭(を持つ)筋(肉)と言われています。
その構成は主に次の4つです。
大腿直筋・中間広筋・内側広筋・外側広筋です。
また膝関節を曲げる筋肉は太ももの裏についているハムストリングスと言われる大腿二頭筋と半腱・半膜様筋と呼ばれる筋肉です。主にこの筋肉が膝関節を支え、安定を保つ筋肉になります。
【膝関節を安定させる重要性】
そこで大事になってくるのが筋力です。
例えば、体重50キログラムの人でも、自分の体重を支えるだけの足の筋力に差があれば、筋力が弱い人が関節を支える力は弱く、関節は不安定と言えます。
不安定になった関節は、本来は伸ばす方向と曲げる方向にしか動かない膝関節は動きの中で、ねじれてしまったり、横に倒れてしまったりする方向に動いてしまいます。その時に、筋肉では無い組織である靭帯や半月板が間違った方向に動かないように制御しています。
しかし膝関節を安定させている筋肉がしっかり働くことができず、筋力が弱くなり靭帯や半月板で支えることになると、半月板や関節軟骨は負担がかかり、過剰に摩擦が発生したり、ストレスがかかることで膝関節は過度な負担がかかり破綻をきたしてしまうのです。
長い年月をかけて徐々に膝関節の軟部組織を破壊していくことが痛みを発生させてしまうメカアニズムと言えます。
【太ももの筋力アップ法】
では、膝関節の筋力アップを図ることができる運動を紹介していきます。
この運動は椅子に座ってでもできる運動なので、誰でも簡単に行うことができます。また、太ももの内側にタオルを挟んで行うことで、太ももの内側広筋の収縮力を高めることができます。
自重といって自分の体の重みだけで行う運動ですが、伸ばした状態で3秒止めることで負荷を高めています。この方法は等尺性運動といいますが、等尺性収縮については、また別の機会に解説したいと思います。
では、今日はこの辺で~(^^)/~~~
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